【和婚の定番衣裳】白無垢の由来や意味と選び方をご紹介します
時代を超え愛され続ける白無垢
すべてを白で統一された衣裳は洗練された伝統美を纏い見る人全てを魅了します
花嫁にしか着ることのできないその白無垢にはどんな意味がこめられ現代の私たちに受け継がれてきたのでしょうか
白無垢の歴史
その歴史は室町時代にさかのぼります
当時から白無垢の打掛は最も格の高い婚礼衣装として一番身分の高い家庭の女性たちが着ていました
武家に生まれた娘としての役割を終え 婚家の嫁として新たに生まれ変わったことの象徴として白無垢を身に纏っていたのです
また室町時代より前の平安朝時代には白色は神聖な太陽の光に例えられそれを神聖なものと考えていました
他にも白色は邪気を払うとされており神様に仕える人の衣裳にも昔から白が使われてきたいうこともあり その白い白無垢を婚礼で着るということは「新婦の身の清浄を表しけがれのない姿で神に誓う」ということなのです
白無垢の選び方
そして白無垢は全て同じ白い打掛と思われている方も多いはず
実は白無垢と言っても柄行や素材などさまざまでルアール東郷と提携している衣裳店ブライダルサロンHANAでは150着以上もご用意しています
ではたくさんある白無垢の中からどのように選べば運命の一着を見つけられるのでしょうか
⑴素材
白無垢の素材は『正絹』と『化繊』があります
それぞれの特徴は
正絹…天然の絹のみを使ったいわゆるシルクのことですこし黄みがかった生地はとてもしっとりと滑らか
ブライダルサロンHANAで取り扱っている白無垢は一部を除いてほとんど正絹のものをご用意しています
化繊…化学繊維だけで織られた生地で色は真っ白
正絹に比べて丈夫なのが特徴で特に刺繍が豪華な打掛は化繊が使われていることがあります
光沢感や質感・色味が異なるため 着比べしてそれぞれの良さを実感していただくのがおすすめです
⑵織り方
白無垢の織り方はさまざまありますが代表的なものをお伝えすると3つあります
緞子…経糸が10本に対し緯糸は1本で支えているため美しい光沢感があり高級感をもたらします
綸子…緞子織りの次に光沢感があり文様が浮かび上がるのが特徴です
縮緬…絹を用いて平織りされた織物のことで落ち着いた上品さを感じられます
織り方の違いで見た目や雰囲気が変わるのはもちろん 特に緞子・綸子と縮緬とでは着心地まで違ってくるので身に纏った時にご自身にどうフィットするかもチェックしてみてください
⑶柄
白無垢の柄はあまりよく見えないのではと思われるかもしれませんが 織り方や刺繍の柄は光の加減でしっかりとお写真にも写ります
柄には鶴や鳳凰 四季の花々など『吉祥文様』と呼ばれそれぞれに縁起のいい意味があります
その意味をとらえながら結婚式のイメージやおふたりらしさにあてはめて選んでみても想い入れのある一着を選べます
⑷伝統技法
職人の技が光る伝統技法は和装ならではのもの
今やその技法に優れる職人が少なくなり希少価値はどんどん上がっています
ではどんな技法があるのでしょうか
横振り刺繍…針が左右に動く横振りミシンを使い図案を見ながら職人の手で直接生地に柄を起こす日本独自の技法です
相良刺繍…生地の裏から糸を引き出してから結び玉を作りこれを繰り返しながら模様を描いていく技法で制作に膨大な手間と時間がかかります
汕頭刺繡…細密で美しいデザインが特徴で 切り抜き技法で透かしを表現したとても手の込んだ刺繡で 高度な技術を要します
唐織…糸で絵柄を織り出す特別な技法で 刺繍のようにも見える立体感を持つ細かい模様を表現できます
技法はこれ以外にもまだありますがどの技法も長い年月をかけて受け継がれてきたもの
それぞれの独特な表現方法を実際に手に取り体験してみてはいかがでしょうか
白無垢の歴史や特徴を知ってから選ぶとその尊さや格別な想いが重なりより運命の一着に近づくはず
豪華だったり淑やかだったり そのなりたい姿を叶えてくれる人生最良の一日に相応しい白無垢を見つけてみてください